青い天使の見る夢







おはよう

    それは一日の始まり


オヤスミ
   
    それは夢の始まり


ごめんね

    それは動き出す呪文


おめでとう

    それは祝福の想い


ありがとう


    それは・・・?

さようなら

    その次は・・?





二千一年十二月三十一日。
新世紀一番最初の年の終わり。
そして新たな一年を迎えるニューイヤーパーティー。
それも出席者は全て仮装をしなくてはならないことが条件。
着替えはパーティー会場となるホールの手前に用意された更衣室で。
おまけに出席者は自分で選ぶことはできません。
すべては主催者である彼が選んだ衣装を身に纏う決まりになっています。
そんなパーティーに二人は出席していた。
「すごいパーティーだねぇ・・」
手に持っているのはシャンパングラス。
未成年向けにノンアルコールの筈が微量に含まれているらしい。
青子の頬は紅潮していた。
「青子、大丈夫か?」
彼女の幼なじみであり、校内の誰もが認める恋人同士の快斗は、真剣な面持ちで
青子の頬に触れる。
赤くなった頬が熱く、青子はそのひんやりとした手の感触にうっとりと目を閉じた。
「そこの薄汚い犬、天使に気安く触れるんじゃないよ。」
気取った仕草でホールの中央階段を下りてくる彼の姿に、犬呼ばりされた快斗は
眼つき鋭く彼を睨み上げる。
そして、ぽかんと口を開いた。
中央の階段を下りてくるその姿は、白いスーツに赤いシルクのネクタイ。
鮮やかなカラーシャツに、手には白い手袋。
頭の上には白く大きなシルクハットを被り、背中には白い外套が揺らめいている。
「・・おめぇ・・・それは・・」
「どうかな?世紀の魔術師、白煙の跡を濁すペテン師、怪盗KIDの
扮装は?」
「すごいー・・白馬君すごく似合ってるよ〜v」
青子は目を丸くして、歩み寄る。
その背中で揺れる白い羽根を見て、快斗は溜息を洩らした。
「ふふ、想像通りあの子は天使の仮装なのね・・」
振り返るとそこには・・・
「うわぁ〜紅子ちゃん、綺麗・・・」
白馬のKIDの手を取られてエスコートされてくる青子を、狼の着ぐるみを着こんだ
快斗が奪い取る。
青銀のフレアードレスに身を包み、背中には真っ白の羽根で作られた天使のそれ。
ドレスに着くように作られてるそれは、青子の背中でふんわりと動いている。
「お似合いですね、紅子さん。」
「・・相変わらず良い趣味なのね・・これじゃ動きにくくて仕方ないわ・・」
すらりとした肢体を包み込むのは真っ赤なロングドレス。
肩と胸の上が大きく開いて、ロングのスカートには長いスリットが入っている。
黒いガーターベルトを履いた足が覗いていた。
そして真っ白なショールを纏い、紅子は微笑んでいた。
妖艶な紅い唇。
その様に周囲からも感嘆の溜息が零れる。
否、彼女だけにでなく。
その場の四人に周囲の視線は集められていた。
可愛らしい天使の乙女。
そして怪盗KIDに扮する白馬探。
その中で一人浮いているが、妙に似合っている狼の着ぐるみ男。
周囲のクラスメイトも大人たちも皆、そちらに視線を流していた。
「綺麗、紅子ちゃんv
・・でも、なんの仮装なの?」
このパーティーの主催者、そして出席者の仮装をそれぞれ取り決めた張本人。
白馬を振り返り、青子は首を傾げた。
KIDに扮する白馬は、ゆっくりと紅子に歩み寄り。
恭しく跪くと、絹の手袋に包まれた紅子の右手を取って、その手の平に唇を当てた。
「白い手は慈愛を。
紅い衣は犠牲を。
纏う絹は誇りを。
戦いの女神ベロナ・・貴女にこそ相応しい・・・。」
「・・・皮肉のつもり?」
「まさか。」
つれなく手の平をのけた紅子の隣りに、白馬はすくっと立ち上がってみせる。
どこに入れていたのか、パッと紅い薔薇の蕾を一輪。
キツイ瞳の前に差し出した。
「・・・結構よ。」
冷たい微笑を称え、紅子は狼に歩み寄る。
狼に背中から抱き包まれてしまっている青子の前に来ると。
にっこりと微笑みかけた。
「貴女の祈りは、届いてたわ。」
そう云って何処からともなく、その白い手にクローバーを持っていた。
差し出されたそれは四つ葉のクローバー。
季節外れのそれを、青子は嬉しそうに受け取る。
驚いたことにそれは生花だった。
「ありがとう、紅子ちゃんv」
祈りの意味が分からず、聞こうと思ったがその時突然ホールの照明が切り替わった。
控えていた楽奏団が新たな曲を奏で始める。
それはスローなテンポのメロディ。
「どうか一曲・・」
「・・仕方ないわね・・」
そうは云ってもそれ程悪い気はしていないらしい。
白い手に白く細い手が重なり、中央のダンスホールに照明が一つ落とされる。
怪盗KIDと紅い女神。
二人のダンスに周囲は溜息と拍手を零す。
快斗はそれをよそに、青子の手を引いてテラスに出た。
「くそ〜。めちゃくちゃあちいじゃねぇか、この着ぐるみ・・」
「大丈夫?快斗・・」
心配そうな青子は飲みかけていたグラスを差し出す。
幸い手は使えるので快斗はそれを受け取った。
そして残りを飲み干す。
「紅子ちゃん、綺麗だねぇ・・それに。
白馬君のKID姿もすごく様になってた。」
可笑しそうに笑って、青子は貰った四つ葉のクローバーを見つめた。
季節はずれの可愛らしい幸福の葉は、冬の冷たい風に揺れて首を振る。
青子は大事そうにそれをバックの中にしまう。
「祈り・・ってなんだろう?」
「さあな、それよりも・・青子は寒くねぇか?」
引き寄せた肩を抱いて、快斗は心配そうに青子を覗き込む。
見上げられた透き通った綺麗な瞳に、自分の頭の上の狼の縫いぐるみが間抜けに
映る。
それに笑って、快斗はゆっくりと青子の額に口付けた。
「青子・・」
名前を呼んで気付く。
いつも不安になる。
まだ、怖くなる。
この腕に抱き締めている感覚。
確かなそれが、今醒めてしまう夢のようで。
それなのに込み上げる愛しさに胸が詰まる。
息苦しく、それが心地良い。
「快斗?」
不思議そうに自分を呼ぶ声に、快斗は笑った。
知らず抱き締める腕に力が篭もる。
もう一度額にキスして。
閉じられた目蓋にも重ねて。
そして鼻筋に。
頬に、そして右の耳に。
何か云いかけたその唇に。
優しく触れるだけの口付けを繰り返す。
「・・ん・・快斗ぉ・・」
甘く自分の名前を呼ぶ青子。
その可愛さに目が眩む。
愛しさに焦がれる。
そして途方にくれる。
「青子・・青子・・」
「快斗?」
何度も何度も繰り返す。
その名を呼んで、今腕の中にあるそれを信じる。
愛されたことも。
許されたことも。
此処にいることも。
全部、夢みたいだから。
快斗は苦しくなった。
そして喜びに打ちのめされる。
絶対の安らぎ、それと同時に与えられる不安。
そして、優しい眼差し。
その手で触れられる瞬間。
それが、夢だったとしても。
夢じゃないとしても。
どちらでも。
どちらも、幸福で・・・
肩を振るわせた青子に気付いて、快斗はキツイ抱擁を解く。
そして耳元に囁いた。
「中に戻ろう、青子が風邪ひいちまう・・。」
「うん。」
肩を抱かれたまま青子は快斗とホールに戻った。
曲は明るいジャズに変わっていって、周囲の人たちはそれぞれ立食を楽しんでいた。
「それにしても、スゲー面子だな。」
「そう?」
青子はきょとんを周りを見つめる。
クラスの皆。
そして見知らぬ大人たち。
なぜか、その中には青子の父親もいる。
「スゲーよ、警視総監にその部下たち、んでもって特別上役の奴等までいやがる・・・
普通、親と子供のパーティーを一緒にするかぁ〜?」
「その方が楽なんですよ。」
いつのまにか背後に白馬がいた。
取り皿に二つのケーキを取ってきていて、それを青子に差し出す。
銀のフォークも手渡してくれて、青子はにっこりとお礼を云った。
「我が家のシェフに特別に作らせたケーキです。
名前を、エンジェル・スノウ。
珍しいでしょう?」
「うん・・これなんのクリーム?」
「それは食べてからのお楽しみです。どうぞ。」
そうして白馬は去ってしまう。
すぐに偉そうな大人の男たちに囲まれるが、彼はホンの少し言葉を交わし
そこを立ち去った。
そうしてクラスの皆に気軽に声をかけている。
「ね、快斗食べてみようv
美味しそうだよ〜v」
お皿に乗ったケーキを青子は嬉しそうに見つめる。
なるほど。
確かに珍しいケーキだった。
シンプルでなおかつ繊細なクリームの細工。
ケーキの表面には天使の羽根と一輪の薔薇の模様が描かれている。
快斗はふんと鼻を鳴らして、その意味を探る。
「綺麗〜v食べるの勿体無いね。
でも・・このクリーム・・すごい色。」
「なにでそんな色にしてんだろうなぁ〜?」
快斗も同じく首を捻る。
そのケーキを彩るクリームは白ではなく、薄い白青。
こんな色のクリームは快斗はもちろん、青子自身も初めてだった。
「フォークが一本しかねぇじゃねぇか・・しょうがねぇな・・」
「大丈夫だよvほら・・」
青子はにっこりと笑って、そのフォークでケーキを一口分掬った。
そしてそれを快斗に差し出す。
「・・・・」
「はい、あーん。」
「・・・・」
無邪気な青子の笑顔。
快斗は溜息を零した。
周囲を見渡し、遠くで引き攣った笑みを浮かべた親父さんを発見する。
こちらを見つめているが、周りにお偉いさんがいるのだろう。
なかなかこちらには来れない様子だが、容赦なくこちらを見つめている。
思わず冷や汗が浮かぶ。
「快斗?食べないの?」
「あははは・・お、俺は後でいいよ。
青子先に食えよ。」
「そう?それじゃ・・頂きますv」
ぱくっとそれを口に運んで、青子はもくもくと口を動かす。
次第に笑みが浮かんで、青子はこくんと咽喉を鳴らした。
「すっごく美味しい〜v
スポンジもしっとりしててね、間にスライスされた甘い苺が挟んであるのv
すっごく美味しいよ〜v快斗も食べてみて!」
目の前に差し出されたそれを、快斗は見て。
ちらっと親父さんを見やる。
呆れたように肩を落としている親父さんは頷いて、こちらに背を向けた。
「あ・・・」
「快斗?」
快斗の視線を追って青子はそちらを見る。
そこに自分の父親がいることを知って、青子は小さく笑った。
「はい、快斗。あーんして?」
「・・・あー・・」
ん、っと口を閉じて快斗は入ってきたケーキの欠片を味わう。
味は普通のクリームと同じだ。
滑らかで甘さも控えめで上品だが、あの青さを思わせる味は特にない。
何かで色づけしているのだろう・・食紅ではないはずだが・・
快斗はあれこれと考え込むが結局分からなかった。
「美味しいでしょう?」
「うん、美味い。」
二人でケーキを味わい、他愛もない言葉で笑みを零す


その姿をテラスから眺めているのは、一人の魔女の姿。
そしてその傍らにいつの間に戻ってきたのだろう。
白い怪盗に扮する白馬の姿があった。
「どうですか?ケーキとシャンパンですよ。」
「・・忙しいのね、あちらこちらにと。」
「いいえ、それよりもどうぞ・・」
片手に持っていた二つのグラスのうちの一つを紅子は受け取った。
「貴女とはまだ、グラスを合わせていなかった。」
「・・・何に?」
白馬は少し意外そうに彼女を見つめ、そうして少し考える素振りを見せてグラスを傾ける。
「ベロナの沈黙と乙女の祈りに。
そして、無事に乙女の元へ帰った騎士の心に・・」
「貴方は・・・」
けれどそれ以上言葉は続けなかった。
紅子は唇に秘めた真実を、守ったままグラスを合わせる。
「乾杯。」
「・・・・」
飲み干したシャンパンはピンクの香りを。
彼女の咽喉の奥に残した。
「・・・女神ベロナは騎士の質問に沈黙を守りました。
その気高さと乙女への慈愛を秘めて。
幸福の葉を贈ったと聞きます・・」
空のグラスを広い手すりに乗せて、白馬は敬意を込めて紅子を映す。
鋭い瞳の中に真実を閉じ込めて。
紅い唇に嘘を乗せて。
紅子は微笑を称えている。
「乙女だけが最初から信じていた。
奇蹟を、真実を。
彼、を。
私はそれを知っていただけよ・・・」
白いショールが風に靡く。
まるで軽やかな羽根のように、紅子の細い身体を纏った。
誰も知らない真実は、いつも誰かの心の奥に。
一番深い場所に秘められている。
それは誰も知らなくてもいいこと。
けれど。
そこにある真実は揺るぎはしない。
「誰も知らなくていいのよ・・分からなくて良い。
私は、貴方にも知られる必要はないわ。」
揺らめくショールに目を奪われる。
それでも伝える言葉を探して、白馬は口を開いた。
「・・・必要はないかもしれない。
けど・・知ってしまった、現実は紛れもない真実だ。」
「・・・・・」
強い意志を知る。
それに微笑を浮かべる。
その心地良さが擽ったくて。
紅子は笑って瞳を伏せた。
彼女が守るモノは沈黙。
そしてそれを知る者は彼ではない。
その現実こそが真実、なのかもしれない。
「・・・もうすぐ、新しい星が巡るわ・・」
見上げた空には満天の冬の星座たち。
古から伝わる神話に、登場する幾つもの愛と死。
相反するモノはいつも、背中合わせに存在する。
貴方が知らない真実。
彼が知る現実。
私が守る過去も全部。
それは未来へ続いていく・・・




「ねぇ、快斗・・・もうすぐだよ。」
「ん?」
友人が持ってきたシャンパンを飲みながら快斗は嬉しそうに、大きな柱時計を
指差して見せた。
時計の針は十一時五十六分。
あと四分で零時だ。
「・・・・」
脳裏に浮かぶのは今も鮮やかに浮かぶ去年の残像。
鮮やかな銀青のショール。
闇に揺らめいたその羽根。
拒絶された腕も全部。
あの時の感覚のまま甦る。
「・・・・・」
「快斗?」
手に持ったカップを置いて、青子は不思議そうに快斗の頬に触れてくる。
覗き込んでくるその瞳に全て見透かされてしまいそうで、快斗は首を振って
笑って見せた。
「なんでもねぇ、よ。」
「・・・うん?」
壁に寄りかかった快斗の肩に、青子はこてんと頭を預けてくる。
その微かな重みに温もりに。
安堵して快斗は目を閉じた。
「あのね、快斗・・」
「うん?」
「ありがとう、ね?」
「・・・?」
思わず覗き込んだが、青子は恥ずかしそうにあちらを向いてしまう。
そうして迷ったようにあちこち見回した。
「なんでだ?」
「だって・・その・・青子のこと、好きでしょう?」
「・・・」
「・・違う?」
「違わねぇけど・・ありがとうなんて・・」
それはこっちの台詞なのに。
青子は恥ずかしそうに上目で快斗を見上げてくる。
「ありがとう。だって嬉しいの。
またこうして、一緒に・・いられるの、夢みたいだから。」
「・・・・っ」
唇を噛み締めた。
知らず強く拳を握っていた。
言葉が見つからない。
夢、みたいだなんて。
それは、俺の台詞なのに・・・
「えっ!?」
突然落とされた照明に、ホールは暗闇に包まれる。
青子が不安そうに快斗の着ぐるみを掴んだ。
引き寄せた肩が細い。
快斗はしっかりと青子を抱き包む。
スポットライトが一筋の光を生み、その下に怪盗KID扮する白馬の姿があった。
「さぁ、カウントダウンの始まりです。
只今の時刻23時57分、56秒・・57.58.59・・23時58分です。
2002年を迎える瞬間、僕からの贈り物があります。
・・・それは漆黒を纏って訪れる恋人達の囀り・・・さぁ、パートナーは
傍にいますか?
その手は間違っていませんか?
あなたはそれを、証明出来ますか?」
白馬の言葉はマイクを通して、会場に響き渡る。
暗闇に慣れた視界が、互いの姿をとらえて。
青子はほっとして見せた。
快斗を見上げて周囲を見つめる。
周りの人々はそれぞれ動きを見せているが、それが何か青子には分からない。
「ねぇ・・快斗・・」
その耳元に小さく囁いて。
「23時58分・・59秒・・59分です。
58、57、56・・・」
不安そうに腕にしがみ付き、青子は快斗を見上げる。
快斗は楽しそうに周りを見渡していた。
青子よりも暗闇に慣れている分、周りを把握出来ているのだろう。
やれやれと笑って溜息をついていた。
「ねぇ、快斗・・?」
「うん?」
「快斗・・一緒にいてね?」
「・・・・・」
ぎゅっと掴まれた部分が熱い。
不安に潤んだ瞳が、快斗を探し当て見つめていた。
「傍にいて、離れないで・・」
「・・いる。離れないから・・」
ぎゅうっと抱き締めて、快斗はその耳元に囁く。
何度も名前を呼んで、愛してると呟いた。
「さぁ皆さんもご一緒に!・・10、9、8・・」
周囲の声が木霊して、ホールに響き渡る。
「・・ねぇ、快斗・・その・・漆黒を纏って訪れるものってなぁに?」
「分からねぇの?」
「うん・・だって・・」
会場の声は大きくなっていく。
快斗は青子の顎をしゃくって、頬を挟み込む。
愛しくて、可愛くてどうにかなりそうな思い。
全てを込めて、青子に重なる・・
「3、2、1・・A HAPPY NEW YEAR!!」
どこからかクラッカーが鳴る音が響く。
けれど照明は戻らなかった。
漆黒を纏ったまま、訪れる恋人達の囀り。
「・・んぅ・・ちょ、快斗・・」
真っ赤な顔をして青子は辺りを見回した。
けれど、周囲は暗いまま。
辺りに唇が重なる音が微かに響く。
意を得た青子は目を丸くして快斗を見上げた。
「そーゆーこと♪」
そうしてもう一度、ちゅっと音を立てて青子に口付ける。
青子は笑ってそれを受けた。


最後の時間に。

最初の時間に。

全ての想いを、唯一人に込めて。

重なる唇。

重なる想い。

たった一瞬前の昨日にさようなら。

そしてたった今訪れた今日にありがとう。


一年に訪れた全てが、間違いだらけだとしても。

時は穏やかに流れてしまうから。

間違いも、真実も全て飲み込んで。

だとしたら。

本当は・・・

間違いも、真実も変わりがないのかもしれない。


全ての真実は、誰かの心の奥に。

大事に大事に隠されてたりする。



ありがとう
  
     それは今日に


さようなら

     それは昨日に


でも、どちらも


     それは夢と真実を繰り返して。


過ぎてく昨日に。

訪れる今日に。

限りない感謝を込めて・・・・・


二人でいる奇蹟を信じて・・・・



A HAPPY NEW YEAR





2001/12/31






Written by きらり

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